政府専用機が見たい?

空港にいると各国の政府専用機に出会うことがあります。今(2018年6月)の日本の政府専用機はボーイング747、通称ジャンボジェットで、B747は日本の航空会社はすでに運用しておらず、大きな日の丸が描かれているので一目でそれと判ります。

新千歳空港19Lに着陸する政府専用機

政府専用機は航空自衛隊千歳基地に所属していて千歳基地に専用ハンガー(格納庫)があり、離着陸は隣の新千歳空港を使うため、新千歳では頻繁に見ることが出来ます。専用ハンガーは、千歳市街地方面から国内線ターミナルに向かう途中の道路から見えます。政府専用機は2機体制のため1機がお仕事してる時も、もう1機がハンガーで見られることもあります。

レンタカー会社の送迎バスから撮影した千歳基地駐機中の政府専用機

政府専用機は航空自衛隊のパイロットが操縦し、客室乗務員も自衛官が担当します。メンテナンスと機内サービスの一部は民間に委託され、現在は日本貨物航空株式会社が受託しているようです。

羽田空港で政府専用機や要人機がお仕事してると、ラウンジは「カーテン規制」の状態になることがあります。カーテン規制はテロ対策の一種で、滑走路や誘導路、駐機場に面したラウンジ窓のカーテンが閉められるのです。カーテン規制中にカーテンを開けようとすると、ラウンジ係員が飛んできて開けないように言われます。

待合時間にラウンジに入ってカーテンが閉まってたら、政府専用機がお仕事してるのかも知れませんね。

(2018/06/10再掲載)(2016/02初回掲載)

国内線の乗り方(4) 搭乗口

国内線搭乗でイライラ/ドギマギポイントNo1はなんと行っても搭乗口でしょう。しかし「搭乗の順番」を知っているだけでイライラ度がぐーーんと下がります。国内線の搭乗順は航空会社で若干の違いはあるものの、だいたい次の通りです。

  • ①事前改札サービス
  • ②優先搭乗
  • ③使用機材(飛行機の種類)や混雑度に応じた搭乗

これは速やかで無理のない安全な搭乗が出来るように考えられた搭乗順です。事前に理解しているとイライラ/ドギマギが減ります。自分たちの番が来るまでは後方待機でゆっくり待ちましょう。ここまで来てれば必ず乗れます(笑)

①事前改札サービスは、小さな子供連れの人(ANA/JALは2歳以下)/妊娠中の人/搭乗時に手伝いの必要な人を、他の搭乗者より先に案内します。事前改札には車いすの方やベビーカーを使っている方もいらっしゃいますので、この段階では搭乗口前を広く明けておくのがマナーです。また事前改札サービスをご利用になる方は、案内があったら速やかに申し出るようにしましょう。②③が始まってるのに事前改札を要求される方をたまに見かけますが、本来の目的である「速やかで無理のない安全な搭乗」がかえって損なわれる行為だと思いますヨ。

事前改札が終わると②優先搭乗が開始されます。優先搭乗は航空会社によって異なります。優先搭乗が無い航空会社もあります。

航空会社 第1優先搭乗 第2優先搭乗
ANA ダイヤモンド会員 プラチナ会員/スーパーフライヤーズ会員/スターアライアンスゴールド会員/プレミアムクラス利用者
JAL ダイヤモンド会員/ワンワールドエメラルド会員/ファーストクラス利用者 ワンワールドサファイア会員(羽田⇔伊丹線以外は第1第2優先の区別なし)

優先搭乗の後は③使用機材や混雑度に応じた搭乗順で、次の3つのいずれかです。

  • 後方座席の利用者 → 前方座席の利用者を含む全利用者
  • 窓側席の利用者とその同行者 → 窓側以外の座席の利用者を含む全利用者
  • 最初から全ての利用者を搭乗させる

さぁ自分の搭乗順が来たら、いよいよ最後の関門(?)、搭乗ゲート通過です。ここでは保安検査場でかざしたICカードか2次元バーコードをかざします。同じものでないと認証されませんので注意です。

搭乗ゲートを通過すればもう飛行機です!みなさま、良い旅を~。

(2018/06/03再掲載)(2015/12初回掲載)

国内線の乗り方(3) 保安検査場

チケットの手続きが終わって、手荷物を預けたら保安検査場(セキュリティゲート)を通過します。保安検査場はイライラ/ドギマギポイントNo2です。でも事前知識があれば初めての人でも不安がることはありません。

保安検査場から先は「制限区域」と呼ばれます。制限区域には手続き済みの搭乗券を持った人しか入れませんので、お見送りの方とは保安検査場の手前でお別れです。保安検査場通過の際は、当日の搭乗券が紐付いたICカードやスマートフォンか、搭乗券やeチケット控えに印字された2次元バーコードをかざしますので手元に用意しておきましょう。また保安検査場でかざしたものは搭乗口でもかざすので注意しましょう。

保安検査場では荷物と携帯品の検査が行われます。お土産や手持ちのコートなども含めて荷物類は透視装置に掛けられます。自身は金属探知ゲートをくぐりますので、小銭入れ/鍵たば/携帯電話/デジカメ/大きなバックルの付いたベルトなど、検査場備え付けのカゴに入れて荷物類と共に透視装置に流します。手持ちのカバンがあるなら、小銭入れや鍵たば、デジカメなどは事前にカバンに入れておき、そのままカバンごと透視装置に流すのがお勧めです。反対にパソコンやタブレットはカバンから出して個別に流すよう求められます。

保安検査場の内側の制限区域には、ハサミ・工具・スプレー缶やキャンプ用ガスボンベなどは持ち込めません。また「未知の液体」も持ち込めませんので、ペットボトルの飲料は機器で検査、場合によっては飲んで飲料であることを証明させられます。

保安検査場は搭乗機出発の15分前までに通過する必要があります。15分前までに通過出来なかった場合、搭乗予定機が出発前であっても保安検査場を通して貰えない場合があります。主要国首脳会議(サミット)や蔵相中央銀行総裁会議などが日本で開催されている時期などは、国土交通省からの指示で保安検査レベルが上がるため、出発時間前なのに通過拒否されている例に実際に出くわしたことがあります。保安検査場は早めに通過しましょう。

もし検査場到着がぎりぎりになった場合は、係員に申し出れば出発時間が近い人から優先的に検査してもらえます。が、長時間並んでいる人からすると、不注意かもしれない人に横入りされる不条理感は拭えません。保安検査場は余裕をもって通過しましょう。

(2018/06/03再掲載)(2015/12初回掲載)

 

国内線の乗り方(2) チェックイン/手荷物預け

空港に着いたらまずチェックインカウンター(チケットカウンター)か自動チェックイン機に向かいましょう。全体の流れでも書いたとおり、チェックインが省略出来る状態(ANA=スキップ、JAL=タッチ&ゴー)で手荷物預けも必要ないなら、保安検査場に直行できます。

チェックインカウンターは航空会社別に設けられています。自動チェックイン機も同じです。複数会社のコードシェア便の場合、予約した航空会社のカウンターで手続きします。例えば、羽田12:50発-新千歳行AirDo(エアドゥ)23便はANAとのコードシェア便で、ANAでは4723便となります。AirDo23便で手配したチケットはエアドゥのカウンターで、ANA4723便で手配したチケットはANAのカウンターで手続きとなります。

チェックインカウンターではまず、代金精算が終わってない場合は清算します。ほとんどのカウンターはカード決済/現金決済両方対応してます。株主優待割引を使って予約し、優待番号等の登録が終わってない場合は優待券の提出を求められます。

座席指定が終わってない場合は同時に座席指定をします。座席指定の時は、同行者で横並びの席がいい/窓側がいい/通路側がいい/前方がいい/後方がいい/非常口前(足元が広い)がいい、など希望をはっきり伝えましょう。希望どおりになるとは限りませんが(^.^;)

手荷物預けもチェックインカウンターで行います。ライターや危険物、壊れ物がないか尋ねられます。そして「到着空港でのお乗り継ぎはありませんか?」と聞かれるのが重要なポイント!乗り継ぎがある場合は、他社便であっても正確に答えましょう。渡された手荷物預かり半券は到着空港で必要になりますので失くさないようにしましょうね。

2015/07、羽田空港第2ターミナルに国内初の自動手荷物預け機(ANA Baggage Drop)が設置されました。これでチェックインカウンターに寄らず、自動チェックイン機と自動手荷物預け機で搭乗可能です。でもICカード対応マイレージカードかスマホアプリにチケットが紐付いてないとこれらのサービスは使えないので、初心者にはちょっと敷居が高いかもです。

ANA baggage drop

(2018/06現在、ANA Baggage Dropは羽田空港第2ターミナルの他、新千歳空港にも設置されてます。JALにはまだ自動預け機がありません。)

 

(2018/06/03再掲載)(2015/12初回掲載)

国内線の乗り方(1) 全体の流れ

空港にいるとチェックインカウンター前や搭乗口で、イライラしちゃってる人やドギマギしちゃってる人を見かけます。遅延や欠航などの時ならともかく、不慣れがゆえにイライラ/ドギマギしちゃって旅が嫌いにならなければいいなぁ、と思いながら見てます。

国内線に一度も乗ったことがなくても、飛行機の乗り方の流れさえ知っていればイライラ/ドギマギが激減しますよ。当日の空港での流れは次の通りです。

チェックインする

手荷物を預ける

保安検査場を通過する

搭乗する

このうち①のチェックインは、航空券の入手方法によっては省略出来ます。また所定サイズ内の手荷物1個は機内に持ち込めますので、機内持ち込み以外の荷物がなければ②の手荷物預けも不要です。そんな場合は直接保安検査場にGO!です。

チェックインが省略できるのは、チケット代を支払い済みで、発券済みで、座席指定済みの場合です。チケット代支払い済みでも発券されてなかったり、座席指定が終わってないとチェックインが必要になります。またごく一部の地方空港ではチェックイン省略が出来ない空港もありますのでご注意ください。

機内持ち込みの出来る手荷物のサイズは航空会社・使用機材(飛行機の種類)によって異なります。最大でも3辺合計が200cm程度、座席数100席未満の小型機だと3辺合計が100cm程度までの制限があります。また重量制限もあります。制限超過の手荷物を持ち込もうとすると、保安検査場や搭乗口で「持ち込めませんよ」と言われてイライラ/ドギマギの原因になりかねませんので、空の旅に慣れてない方は出来るだけ預けることをおススメします。

(2018/06/03再掲載)(2015/12初回掲載)